美肌を保つターンオーバーとは・・・

 

人の肌は、一番外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」

という3層構造によって成り立っており、

それぞれの層が肌を健やかに保つための働きをしています。

 

しかし、「皮下組織」を除くと、「表皮」と「真皮」の厚さは、

わずか0.5mm~2.0mm程度しかないので、

スキンケアの際は、強く擦ったりすることは絶対に避けて、

優しく丁寧に扱わなければなりません。

 

そして、一番外側に位置するわずか0.3mm程度の表皮の中は、

下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」

という構造になっており、この部分は、

美肌を保つための肌の新陳代謝であるターンオーバーが繰り返され

“肌の生産工場”とも呼ばれています。

 

ターンオーバーとは、

基底層で新しく生まれた表皮細胞が、

有棘層、顆粒層、角質層と上へ上へと約28日かけて押し上げられ、

最後は死んだ角質細胞になり、垢となって

はがれ落ちていくという細胞の生まれ変わるサイクルのことです。

 

目で肌を直接見ていても、肌の変化は分からないので、

普段は全く意識することはないと思いますが、

細胞の生まれ変わりのサイクルが常に繰り返されて、

肌の新陳代謝が行われているというわけです。

 

このターンオーバーが約28日間のサイクルで正常に働いていれば、

表皮にできた傷や、紫外線を浴びてできたメラニン色素が

表皮にとどまっていれば、

28日後にターンオーバーとともに排泄されて、

傷痕やシミとして残らず、美肌を保つことができます。

 

しかし、傷やメラニン色素が真皮まで及んでしまうと、

ターンオーバーでは排泄し切れず、

傷痕やシミとして残ってしまいます。

 

このように、

美肌を保つためにはとても大切なターンオーバーですが、

年齢を重ねるとともに加齢の影響で肌代謝が低下し、

その速度は遅くなり、

40歳代になると約40日もかかるといわれています。

 

さらに、

夜更かしを続けて常に睡眠不足の状態だったり、

栄養バランスが偏った食事を摂っていたり、

ストレスを溜めるなどの不規則な生活習慣は

ターンオーバーを乱す原因になります。

 

また、間違ったスキンケアで肌を擦り過ぎたりすると、

角質を無理やりはぎ取ってしまうことになり、

すると、それを早く修復しようとして、

逆にターンオーバーが早まるようになります。

 

ターンオーバーが早まると、

未熟な角質細胞が押し上げられるようになり、

角質層は乱れて乾燥肌などを引き起こすことになります。

 

一般的に、

ターンオーバーのサイクルは約28日といわれていますが、

30日以上かかる周期の人もいて、個人差があります。

 

ですが、それで正常な働きをしていれば問題はありません。

 

大切なのは、

早すぎず、遅すぎず、その人の正常なサイクルの周期を保つことです。

 

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