40歳代に入ると太りやすい体に・・・
40歳を過ぎた頃から、
「今までと変わらない食事を摂っているのに、
最近、徐々に太ってきた・・・」と、感じている方は多いと思います。
その理由は、加齢の影響で、
さまざまな代謝能力が低下して消費力が落ちることになりますが、
その中でも、基礎代謝量が低下して、
太りやすい体に変わってしまうことが
大きな要因として挙げられます。
基礎代謝量が低下するということは、
1日あたりの総消費カロリーが落ちているということで、
今までと同じ食事量を摂っていれば、
当然、燃焼し切れない余分なエネルギーが体脂肪として
蓄えられるようになり、
やがて、体重が増え、徐々に肥満体型に変わってきます。
人の体は、これといった運動を何もせずに過ごしていると、
早ければ30歳代後半くらいから、
一般的には、40歳代で筋肉量が衰え、
それに、運動不足が加わると急激に筋肉量が減少していきます。
そして、70歳を過ぎた頃は、
若いときの最も筋肉量が多かった頃に比べて、
なんと約30%も減少しているそうで、
特に下半身の筋肉は顕著にあらわれます。
筋肉は基礎代謝が最も多く消費される部分なので、
筋肉量の減少とともに、基礎代謝量も低下してしまいます。
また、こうした筋肉量の減少は、
太りやすい体に変わるだけでなく、
特に下半身の衰えが目立つようになり、
早いと、40~50歳代で膝の痛みや腰痛の悩みがでて、
階段も満足に登れないというような方があらわれ、
70歳を過ぎた頃には、
自分ひとりでは自由に歩けない・・・
というような方も少なくありません。
70歳代、80歳代になっても、自分の脚で自由に歩きまわり、
いつまでも楽しい生活が送れるように、
衰えを感じる前から足腰の筋力を鍛えるトレーニングを始めましょう!
肥満から危険なメタボリックシンドロームに・・・
太りやすい体になって、
これといった対策をしないで過ごし、
肥満体型に陥ってしまうと、さまざまな弊害が襲ってきます。
40歳代以上の方が健康診断を受けて、
「メタボリックシンドローム」と診断される方は多いと思います。
メタボリックシンドロームとは、
体内に蓄積した脂肪が原因で、
さまざまな生活習慣病になる危険性が高い肥満体型のことで、
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病など、
命に関わる重病を発症するリスクが高くなり、
とても危険な状態です。
一口に肥満体型といっても、
内臓の中の空洞に脂肪が溜まる「内臓脂肪型肥満」と、
皮膚の下に脂肪が付く「皮下脂肪型肥満」の2つのタイプがあります。
そして、「内臓脂肪型肥満」の方が、
メタボリックシンドロームになりやすく、
危険な病気に結びつくことになります。
それでも、「内臓脂肪型肥満」の内臓に溜まった脂肪は、
“付きやすいけど落ちやすい”といわれています。
40歳代に入り、徐々に体重が増えて、
お腹がポッコリしてきた・・・という方は、
さっそく、ダイエットを始めましょう!
確かに、ウォーキングやジョギングなどの
脂肪燃焼する有酸素運動も効果的ですが、
まずは、筋力トレーニングなどの無酸素運動で、
筋肉を鍛える運動から始めましょう。
そして、基礎代謝量を高めて、
痩せやすい体をつくることが大切です。