抵糖質ダイエットのデメリットは・・・

 

健康的に痩せるには、

食事管理、筋力トレーニング、有酸素運動という3つを、

その人の状況に合わせてバランスよく行うことが必要で、

これはダイエット法の基本となります。

 

例えば、どうみても他人より食事量が少ないのに太っているという人は、

筋力トレーニングと有酸素運動を優先して行い、

1日あたりの総消費量を高めることが必要です。

 

それとは逆に、あきらかに食べ過ぎの食生活が原因で太っている人は、

まず適正量に戻すための食事管理が必要になります。

 

さらに、年齢、体力、肥満状態、生活習慣などによっても異なり、

その人の置かれている状況に合わせて、

ダイエット法の内容を考えなければなりません。

 

しかし、ダイエットを志そうとする人の多くは

「ダイエットには食事制限が絶対に必要・・・」と思い込んでいたり、

とりあえず手っとり早くて簡単に始められるなどという安易な考えから、

食事制限だけによるダイエットを始めようとします。

 

実際、ダイエットをするうえで、

体重の増減を大きく左右するのは食事です。

 

そんなことから、巷では、

ご飯、パン、ラーメン、そば、うどん、パスタといった

炭水化物の主食を抜いて糖質をカットするという

低糖質ダイエットが流行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに、糖質を含む炭水化物を抜いて

大幅に摂取カロリーを抑えた食事を続ければ、

摂取量と消費量の収支は赤字になって

体重は徐々に落ちていきます。

 

そして、糖質の摂取量を抑えることで、

食後の血糖値が上がりにくくなり、

脂肪が溜まりにくくなります。

 

人の体は、糖質を摂ると血糖値が上がりますが、

その血糖を下げるために、膵臓からインスリンが分泌されます。

 

実は、このインスリンの分泌が繰り返されると、

体は脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。

 

こうした状況を避けるために

糖質をカットした食事を摂るというのが低糖質ダイエットの目的です。

 

しかし、糖質を制限して落ちた体重は一時的ものに過ぎませんし、

低糖質ダイエットにはデメリットがあります。

 

糖質制限することで、

早目に体重を落とすことができるかもしれませんが、

そのまま続けて、体内の糖質が不足すると

脳が摂取エネルギーが不足していると判断して“飢餓状態”に

シフトチェンジしてしまいます。

 

すると、体内にエネルギー源として貯蔵されている体脂肪を

できるだけ使わないようになり、

さらに、筋肉を分解してアラニンというアミノ酸から糖質を生成して

消費するようになり、

その結果、体脂肪より筋肉がどんどん減ってしまうことになります。

 

また、筋肉は体脂肪より比重が重いので体重の減少は大きくなり、

今のダイエットが順調に進んでいるものと勘違いしてしまいます。

 

この状況は、健康的に痩せるためには致命的な大問題で、

低糖質ダイエットの最大のデメリットになります。

 

本来、ダイエットの目的は余分な体脂肪を減らすことですが、

筋肉量の減少は、基礎代謝量を低下させ、

あらゆる代謝機能も低下して交感神経が不活性になるなどして、

1日あたりの総消費量の少ない太りやすい体に変ってしまいます。

 

そもそも日本人は、

ご飯を主食とした献立に、そば、うどん、ラーメンなどが、

子供の頃から根づいており、

身のまわりには炭水化物で溢れ返っているという食文化なので、

いつまでも糖質をカットした食事を続けることはできません。

 

もちろん、糖質カットで減った体重は、

元の食事に戻せばリバウンドして、あっという間に逆戻りしてしまいます。

 

ですが、この時点で、

体は消費量が少なくて太りやすい体に変化しているので、

元の食事量では完全な摂取オーバーになり、

前の体重以上の激太りということになってしまいます。

 

もし、低糖質ダイエットを実践するなら、

糖質を制限しながら筋肉量が減少しないように

良質なタンパク質をしっかり摂って、

極端な糖質制限は絶対に控えて下さい。

 

そして、目標とした体重値に到達したら、

徐々に元の食事に戻し、

筋力トレーニングと有酸素運動で消費量をアップする手法に

シフトチェンジして下さい。

 

最後は、食事管理、筋力トレーニング、有酸素運動という3つを

バランスよく行うことが大切になります。

 

 

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