表皮のバリヤ機能が肌を守る!
人の肌は、上から表皮、真皮、皮下組織の3層構造でできていますが、
その中で、肌の表面に位置する表皮は、外部からの刺激などが肌内部に侵入
しないように守ったり、肌内部の水分が蒸発して乾燥するのを防いで、潤いを
保つなどの働きを担って、美肌を支えています。
この表皮は、わずか0.02mmしかない薄い膜ですが、そこには、角質細胞が、
約20層もレンガ状に積み重ねられてできている角層があります。
そして、積み重ねられている角質細胞のすき間を埋めて、しっかりとつなぎ留めているのが、
角質細胞間脂質といわれるセラミドなどの美容成分です。
こうした角質の構造によって、肌を守る働きをしているのが、バリヤ機能です。
バリヤ機能は、外からの紫外線や異物が肌内部に入り込まないようにシャットアウトする
働きと、角層に蓄えられた水分を維持する役割があります。
しかし、角質細胞をつなぎ留めているセラミドなどが不足すると、バリヤ機能が低下して
紫外線などが簡単に肌内部に入り込むようになり、シミ、シワ、たるみなどをつくる
原因になってしまいます。
さらに、角層内の水分が失われ、肌は乾燥して潤いがなくなり、ピリピリしたり、
痒くなったりする敏感肌になってしまいます。
残念ながら、美容成分といわれているセラミドなどは、年を重ねるとともに、
減少してしまいます。
不足したセラミドを、“いかに補うか”が、バリヤ機能を正常に保ち、美肌を保つ
スキンケアのカギとなります。