薄毛、抜け毛が発症するメカニズムは・・・
近年は男性に限らず、
薄毛や抜け毛でお悩みの若い女性が急増しています。
薄毛や抜け毛で悩む男性の中には、
ある程度悩み続けた後は開き直って、逆に気にすることもなくなり、
堂々と人前を歩くという方も結構いらっしゃいます。
しかし、女性の場合はそうもいかず、
とてもデリケートで深刻な問題になります。
そんな薄毛や抜け毛の対策をする前に、
まずは、1本の髪が生まれて抜け落ちるまで、
それに、薄毛や抜け毛が発症するメカニズムを知ることも大切です。
一般的に呼ばれている人の「髪の毛」は、
頭皮から外側に伸びている毛幹部分のことをいい、
その髪の構造は、中心部から毛髄、その外側を毛皮質、
一番外側で表面になる部分の毛小皮という3つの層からできています。
中心部に存在する毛髄は、欧米人の髪にはほとんど存在せず、
髪の毛の性質を決めるものではないかといわれていますが、
その役割は、まだハッキリと解明されていません。
一番外側で髪の表面になる毛小皮は、
シャンプーやリンスのコマーシャルなどでよくいわれている
「キューティクル」のことです。
髪の毛の毛幹は、すでに死んでしまった細胞で、
ケラチンと呼ばれるタンパク質で構成され、
厳密にいえば、
肌の表皮から発生する皮膚の一部ということになります。
こうした髪の毛は、
頭皮の中に埋もれている毛根という部分の一番下にある
毛球部でつくられます。
この毛球部には毛乳頭と、
育毛剤などのコマーシャルでよく登場する毛母細胞がたくさんあり、
髪をつくり成長させるために、
とても重要な部分で「髪の製造工場」とも呼ばれています。
毛乳頭は、血中のホルモンから髪の製造指令を受けると、
毛母細胞に製造指示を出します。
すると、毛母細胞は、
毛細血管から栄養分を吸収しながら細胞分裂をさかんに繰り返し、
髪をつくり成長させ、どんどん頭皮の外側に伸びていきます。
そして、生まれた髪の毛は、
成長期(2~6年)→退行期(2~3週間)→休止期(3~4ヶ月)
というヘアサイクルを経て、
やがて寿命を迎え自然と抜け落ちていきます。
一般的に、
1日の抜け毛量は70~120本といわれていますが、
毎日、これだけの抜け毛があっても髪がなくならないのは、
寿命を終えて抜け落ちても、
そこから、また直ぐに新しい髪が生まれて
全体的な量が維持されているからです。
しかし、何らかの原因で、毛乳頭や毛母細胞の働きが鈍り、
このヘアサイクルが狂って乱れてしまうと、
まだ成長途中の細い髪が突然、
退行期や抜けやすい休止期に入ってしまいます。
本来、退行期と休止期に存在する髪は、
全体の約10%くらいですが、
成長途中の髪が大量に退行期や休止期に入り、
その割合が高くなると、
全体的に細い髪ばかりになって薄毛ということになり、
また、抜け毛も多く発症するようになります。
このように、
毛乳頭や毛母細胞の働きが鈍ることからヘアサイクルが乱れて
退行期や休止期に存在する髪が多くなり、
全体的に髪が細くなることが
薄毛、抜け毛が発症するメカニズムになります。
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