内臓脂肪が原因となって命にかかわる危険な生活習慣病を招く!

 

運動不足で、好きなものを好きなだけ飲んで食べてという生活習慣を

続けたまま40歳代に入ると、当然、ポッコリと出たお腹が目立つようになり、

体は肥満化していきます。

 

そんな肥満体型に陥った人が健康診断を受けると、

ほとんどの人がメタボリックシンドローム、

あるいは、その予備軍と診断されます。

 

メタボリックシンドロームとは、メタボとも呼ばれ、

内臓についた脂肪が原因で、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病などの

さまざまな生活習慣病になりやすくなっている状態のことで、

脂質、血圧、血糖の3つのうち、2つ以上の項目で基準値を超えた場合に

メタボリックシンドロームと診断されます。

 

また、おへそまわりの腹囲を計って、

男性は85センチメートル以上、女性は90センチメートル以上ある場合は

内臓脂肪型肥満である目安となります。

 

こうしたメタボリックシンドロームは、

お腹まわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が原因で、

高血圧、高脂血漿、糖尿病などの代謝障害を招き、

さらに、動脈硬化をへて心筋梗塞や脳梗塞などの血管の状態の悪化につながります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、ひとことで肥満といっても、

皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の2つタイプに分けられます。

 

皮下脂肪型肥満は、皮膚と内側の組織の間に脂肪が蓄積する肥満体型で、

内臓脂肪型肥満は、腹筋の下に内臓を支えている腸間膜という膜がありますが、

この腸間膜と腹筋の間に脂肪が蓄積する肥満体型です。

 

基本的に、皮膚と内側の組織のスペースは狭いので、

皮下脂肪のつく量はある程度限度があります。

 

それに対して内臓脂肪は、腸間膜と腹筋の間は広いスペースになるので、

つく量に限度がありません。

 

このように体内に蓄積された体脂肪の多さが、

さまざまな生活習慣病の直接的な原因になるわけですが、

その中で、体脂肪から分泌される「アディポサイトカイン」という生理活性物質が

生活習慣病に大きくかかわっています。

 

この「アディポサイトカイン」が分泌されると、

動脈壁に炎症を起こして動脈硬化の要因になったり、

インスリンの働きを抑制して糖の取り込みを妨げたりして糖尿病につながったりと、

さまざまな生活習慣病の原因になります。

 

そして、「アディポサイトカイン」の分泌量は、

皮下脂肪に比べて、内臓脂肪のほうが3倍も多いそうです。

 

つまり、内臓脂肪の多さが、

生活習慣病を招くリスクを高めているということになります。

 

ですが、運動などによってエネルギーを消費した場合、

皮下脂肪より内臓脂肪のほうが速く減少するということも分かっています。

 

運動不足や食べ過ぎの食生活から内臓脂肪は急速に蓄積されてしまいますが、

逆に、食事改善したうえで積極的に運動を取り入れた生活習慣を身に付ければ、

どんどん内臓脂肪は減少するというわけです。

 

お腹まわりの体脂肪が気になる人は、命にかかわる生活習慣病に陥る前に、

さっそく、内臓脂肪を減らすダイエットを始めましょう!

 

 

 

 

 

 

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